保健医療学部 はり灸・スポーツトレーナー学科関西医療大学は伝統医療文化の宝庫!

2017年02月10日


はり灸・スポーツトレーナー学科  王 財源

 関西医療大学はり灸・スポーツトレーナー学科は中国の伝統医療文化を継承し、古代中国哲学の生命観を基本とした、国民への鍼灸治療の普及を出発点とし、人間中心の医学に基づく、哲学観をもった人材の育成に全力を注いでいます。本学には、他学にはない伝統医学に関する豊富な資料が所蔵されています(写真1)。本学科では伝統医療文化の思想、哲学を中心とした、伝統医学教育のカリキュラムが充実しています。
 ここで鍼灸学の歴史の一端をお話ししましょう。鍼灸という刺激を与える治療法は、最古のものだと思われているようですが、実は「気」という古代中国哲学の宇宙観から出発したものです。つまり、人間は宇宙や自然界との共生により、生命を維持しているという考えです。したがって、自然環境との共生を保つことができなくなると、身体に不調が起こり、病を引き起こします。このような生活環境のなかで先人は、病を引き起こした身体に対して、「気」を用いた治療や、「気」による養生法を実践していったのです。その中でも、『黄帝内経』という医学書には、「気」を基礎とした生理学や病理学を始め、治療方法に至るまで詳細に記されています(写真2)。
 次に鍼灸治療で用いる鍼とはどのようなものでしょうか。人類の医療が進歩する過程で、先人らは身体に流れる過剰な「気」を抜いたり、不足した「気」を補ったり、滞った「気」の巡りを改善するための道具として様々な種類の鍼を生み出しました。それらが「九鍼」です。「九鍼」とは鑱鍼(ざんしん)、員鍼(えんしん)、鍉鍼(ていしん)、鋒鍼(ほうしん)、鈹鍼(ひしん)、員利鍼(えんりしん)、毫鍼(ごうしん)、長鍼(ちょうしん)、大鍼(だいしん)の九種類の鍼のことです。そしてこの「九鍼」のなかで、現在の私たちが最もよく使っているのが「毫鍼」と呼ばれている鍼です。後世では、これら九種類の鍼はさらに改良が加えられ、使い易く治療効果のある鍼として生み出されて臨床現場で使われています。
 わたしたちの関西医療大学は、人類がもつエンパワーメントを引き出すことができる鍼灸師の育成を目的に、知識と経験を皆さんに伝えることのできる大学です。是非本学で学びませんか。

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