保健看護学部 保健看護学科模擬患者(SP)を用いた演習

2017年11月24日


保健看護学部 保健看護学科 原 希代

 皆様、こんにちは。私は老年看護を担当している原です。11月であるにも関わらず、御堂筋はすでにライトアップ、クリスマスモード全開で、冬本番へ加速度的に季節は進んでいます。季節の変わり目は、体調を崩しやすい時期でもあります。手洗い、うがいを励行しましょう。
 今回のブログでは、保健看護学科で取り組んでいる「模擬患者:SP(Simulated Patient)以下SP」のご協力のもと行っている演習について紹介したいと思います。SPとは、聞きなれない言葉だと思うのですが、如何でしょう。医学や看護の演習では、その演習の設定した患者役になりきって演じる人をSPと言います。SPは、設定した患者の性格・生い立ち・生活環境などを理解し、演習に参加します。演習後は、患者として気づいたこと、感じたことを率直に看護師役(学生)に伝えます。
 老年看護学の演習では、熊取町の高齢者にSPとしてご協力を頂いています。学生同士で行う演習とは異なり、相手に対する配慮を考え、適度な緊張感をもって演習を行うことができ、臨地(病院環境)に近い形で、リアリティのある演習となります。そして、演習後は、SPから実施した演習内容がどうであったか、感想を聞くことができます。この感想は、良い面も、悪い面も全て包み隠さず言われます。これらのことから、自らの技術の未熟さを学ぶだけでなく、患者と医療者の関係性も学ぶことができます。例えば、患者は、何らかの行動を他者に委ねることに対して、申し訳ないと思う気持ちが先立ち、不快感があったとしてもそれを伝えず、我慢していることが多いです。その様な思考や心理面までも深く考えることができます。
 一方、SPの立場からこの演習を鑑みると、「学生のため」や、身体的な衰えを感じていたとしても「まだまだ、なんのその、これしき!」と、気持ちを奮いたせて参加されています。皆さん、高齢者の経験と叡智をもって今できる社会的な役割を発揮されています。
 今後も、SPさんのご協力をえて、相手の立場や思いを尊重できる看護職を育てていきたいと思っております。



学部・大学院FACULTY/GRADUATE SCHOOL