保健看護学部 保健看護学科海外における看護活動 ~地域住民自身が自ら健康でいることを支援する~

2018年03月23日

保健看護学科 堀本知春

寒い冬も終わりを告げ、ついに暖かな日差しが差し込む季節がやってきました。
日本は、四季があり春には桜、夏は海、秋は紅葉、冬は雪と四季折々の楽しみがあるのが特徴です。
しかし、四季は楽しみである一方、健康という観点では、春や秋の花粉症に悩まされたり、夏の記録的な熱さから熱中症になったり、冬の豪雪により除雪作業中の事故で骨折するなど、健康を害する一因ともなります。
このように、健康とは季節や住む地域などの環境因子が大きく関わっています。特に海外では医療施設が遠く、病気や怪我をしてもすぐに受診できない場所が多くあります。私は以前、そのような地域で国際救援・開発協力の活動をしていたことがあります。そこでは病気になってもすぐに治療が受けられないため、病気になる前に気づき、予防することが重要となります。そのため、住民が健康でいられるように健康教育などを行う地域ボランティアを育成する活動を行っていました。
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これらの写真は、ボランティアがフィールドアセスメント(地域調査)にでかけ、この地域にどんな危険な場所があるか、災害時に逃げ遅れそうな家庭はどこにあるかなどを調査しているところです。トイレが屋外にあったり、水道がなく実際は雨水を飲料水にしていたりと状況は様々で、地域を見回った後はどんな問題があったかを話しあい、どのように対処したらよいかを考えます。
この活動はCBHFA(住民主導型の健康増進活動)という手法を用いて、地域ボランティアを育て、たとえ医療施設から遠い地域にあっても、住民自身が健康で暮らすことを支援するものです。現在、紛争後の地域や難民支援地域でもこのような活動が行われています。
看護職として働く場所は、国内の病院や地域だけではありません。暮らす場所や境が違えば人々の考え方も様々です。人と関わることが楽しいのはその違いに触れ、新たな自分への気づきも含めて、いろんな発見ができることだと私は思います。
みなさんも是非、将来の自分の可能性を信じて、思う存分いろんなことにチャレンジして、自分らしい未来を作ってください。


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