教員ブログ保健医療学部 はり灸・スポーツトレーナー学科

努力の... 

2018年01月19日


はり灸・スポーツトレーナー学科  百合邦子

  みなさんこんにちは。本年もよろしくお願いします。
 冬期休暇中はどのように過ごされていました?年度の切り替え時期は何かとゴタゴタしますよね。また、イベントがたくさんある時期なのでついつい遊んでしまうなど誘惑が多く、気づいたら何日も過ぎていた、という状態に陥りやすいうえに、厳しい寒さで体調を崩しやすい時期でもあります。まさに日頃の自己規律の精神・身体鍛錬が試される時節です。
 さて、今私のお財布には"努力の石"(写真)という平らで小さな石が入っています。これは長年愛用している、我が家の学習机を掃除していたら出てきたものです。高校生の頃に当時の教員から貰ったものです。私の通っていた高校では長期休暇中に勉強合宿があり、その時参加していた学生に配布されました。この石をみると、目標に向かって頑張っていた自分を思い出します。
 この前、大学に卒業生が久しぶりにたずねて来ました。彼は卒業後、働きながらトレーナーの資格を取得し、現在その資格を活かして働いているとのことでした。ところでみなさん、社会人になり、働きながら資格を取得することは本当に大変です。フルタイムで働いていれば、当然、勉強時間の確保が難しいので、睡眠時間をけずり、遊びの誘惑にも耐え、勉強をしなければなりません。1回の受験で合格しなければ再度受験しないといけません。そのモチベーションを保ち続けるのはなかなかできることではありません。話を聞いているうちに、彼の努力の軌跡に、とても感銘を受けました。自分の目標に向かって努力をするのは本当に素晴らしいことだと思います。
 彼に比べて、自分はどれだけ頑張れているのだろうか、まだまだ余力はある。気持ちが挫けそうになると、彼の話と努力の石をみて、自分の気持ちを奮い立たせています。
 努力のすべてが報われるのかどうかは分かりませんが、努力に工夫を重ね、前に進むことで何らかの道は開けてくると思います。一緒に頑張りましょう!
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大学生になると、結局どうなるの?

2017年12月01日


はり灸・スポーツトレーナー学科  伊藤俊治

 大学入試が始まる季節ですね。高三なら推薦やAOでどこかの大学に入学を決めた人も、部活を引退して本格的に入試勉強している人もいるでしょう。まだ進学か就職かで迷ったり、進学先を決めかねたりしている人もいるかも知れません。
 ところで「大学生になる。そして大学を卒業する」というのはどういうことなのか、考えたことはありますか。私なんかは大学に入ってもしばらくは、気にしたこともありませんでした。大学生になるって、小学校の次に中学校に通う、中学生の後に高校生になる、その次、としか考えていませんでした。でも高校までと大学の間には実は大きなギャップがあるのです。
 大学を卒業した人には「学士」という称号というか資格が与えられます。「学士」・・・何か、いかめしい響きの言葉ですね。学士とは、どんな人の事でしょうか。イメージで言うと「学士」はこんな感じです。

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 一言でいうと「学士」とは「学問を修めた人」の事です。大学で学ぶ事を「学問」といいますが、高校までの勉強は「学習」です。同じ事のようですが少し違います。一番の違いは、「学習」には正解がありますが、「学問」には正解が無い事です。高校までの勉強は、教師や文科省の決めた正解を当てるクイズみたいなものです。一方、学問には「正解」がありません。どうすればこの患者を救えるのか。ロボットが走る最適の方法は。人はなぜ癌になるのか。正解はまだありません。大学を卒業するということは、正解の判らないこういう「問い」に答える方法を身につけた人になる事なんです、本当は。世の中には、そうじゃない「大卒」もいっぱいいますけどね。
 世の中に出ると、いろんなところで私たちを惑わそうとするモノが待ち構えています。それは詐欺商法だったり、疑似科学だったり、インチキ宗教だったり、流行のオルタナ・ファクトだったりします。どれも「正解」や「真実」がよく判らない事に付け込んで、私たちから何かをむしり取ろうとするモノです。これから大学生になる人は正しく「学問」を修めて、何が「正解」なのか見極められる人になって欲しいと大学の先生たちは思っています。
 ただ私自身も、今夜自分が何を食べたらいいかすら中々決められません。ヘルシー路線でダイエットする? でもお腹が空いているしストレスあるしガッツリいく? ああ、これでも「学士」なのに、「正解」はどっちにあるのか全然判らない・・・。



時の流れ。

2017年10月26日


はり灸・スポーツトレーナー学科  鍋田理恵

 現在、はり灸・スポーツトレーナー学科2年生は、後期授業と並行して鍼・灸実技試験の真っ只中です。予告をしていたとは言え、夏休み明けすぐの実技試験。一部の学生は前期末追・再試験終わってすぐの実技試験。...大変です(笑)。
 思い起こせば私も、関西医療大学の前身である関西鍼灸短期大学の学生だった時、当然のことながら実技試験を受けました。1年生学年末の初めての実技試験前には、両親や兄に練習相手になってもらおうとお願いしたのですが、鍼灸治療とはまるで縁の無かった我が家では、全員がやんわりと拒否(泣)。アルバイトに精を出していたため、友人と練習する時間もなく、試験が近づくにつれて焦るばかり。何とか母親を説得し、ようやく練習相手になってもらった日のことは今でもよく覚えています。初めて鍼を受ける母は、実際に鍼を刺すところを見ることが出来ず、顔を背けて腕だけ出して「はやく刺して!」と訴えていました。その言葉を発した時にはすでに鍼が刺さっている状態だったのも知らずに。それを伝えると、母はビックリしながら自分の腕に刺さっている鍼をまじまじと見ながら「案外、鍼って痛くないものなのね」と。鍼を刺されたことに全く気が付かなかったのに、「案外」ってどうなの?と心の中では思いましたが、そこはぐっとこらえました。
 この一件があってから早30年近くの月日が流れました。私が入学した時には、関西鍼灸短期大学という名の1学年定員120名×3学年制の鍼灸学科のみの単科大学だったのですが、4年制の関西鍼灸大学になり、学部・学科の増設に伴い、現在の関西医療大学に名称が変わりました。さらに、来年度には作業療法学科が新設されます。学科が増える度に校舎も改装・新築とどんどんと様変わりしてきました。私と同年代の卒業生が今の大学を見たら驚くでしょうね。
 そんな日々、進化・成長している本学で4年間という人生の中のほんの一時ですが、有意義な時間を過ごしてみませんか?

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開学当時は食堂と購買部があった建物。奥に映っている7階建ての5号館が完成した時に食堂は5号館へ、購買部は開学当時には診療所・鍼灸治療所が入っていた2号館へ。





1026-2.jpg(4号館跡地)
食堂と購買部の移動後、4号館には柔道場が新設されたが、新校舎建設のために柔道場は現3号館へ。4号館跡地には7階建ての校舎が建設中。(2017年10月13日撮影)




大学進学とその先にあるもの

2017年09月22日


はり灸・スポーツトレーナー学科  池藤仁美

 大学進学の際、その先にある「将来の仕事」を考える人がほとんどだと思います。ところが、今、その仕事に大きな変化がみられています。Webや雑誌などで、「仕事には、将来、なくならない仕事となくなる仕事がある」という見解があります。きっかけは、2013年にオックスフォード大学のマイケル・A・オズボーン博士が発表した論文でした。オズボーン博士は、AI(人工知能)研究のスペシャリストで、702の職種について将来コンピューター化される確率がどれだけあるかを示しました。その論文を元に、コンピューター化される確率が低い職種を「なくならない仕事」、逆に確率の高い職種を「なくなる仕事」として発表、多くの人に衝撃を与えました。
 この論文が発表されたのは2013年です。そこから10年後は2023年、20年後は2033年と、もう目前に迫りつつあります。皆さんが大学を卒業する頃には、そういう時代を迎えている可能性が高いということです。すでに起こっているのが、スーパーマーケットでのセルフレジや大病院での精算の機械化などです。全てではないですが、以前は人がやっていた仕事を機械が代行できる時代になりつつあるということです。AIは対人間で、1988年にチェスで勝利、2016年に「最後の砦」といわれていた囲碁でも勝利しました。今後、オズボーン博士が予想したような世界になる可能性は十分考えられるのではないでしょうか?
 では、私たちがめざす「鍼灸師(Acupuncturist)」・「アスレティックトレーナー(Athletic trainer)」はどうなのでしょうか?幸いにも、コンピューター化される確率の低い職種の上位に入っています。コンピューター化される確率の低い職種の上位には、英語で「~er」、「~ist」がつく、スペシャリストが多いのが特徴です。このような職種は、人としての専門性や経験がそのまま仕事になっているもので、知識や知能だけでなく、経験から生み出される特性がつまっています。人の衣食住をよりよくするサポート、人の心身を癒やし、寄り添うなどの「人間に豊かさをもたらすことができる仕事」というのは、コンピューターでは難しいということです。
 私も、鍼灸治療所で「鍼灸師」として患者さんを診ます。施術をするとよくわかりますが、同じ疾患でも症状が異なります。それには、患者さんがもつ性格・心情・生活背景・社会環境などの様々な要因があります。私たち鍼灸師は、その違いを理解し、施術し、患者さんをよりよい状態に導くことを目指します。これは、AIでは難しいことなのかも知れません。
 将来「無くならない職業」、AIに代行されにくい「スペシャリストの職業」を目指しませんか?

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スポーツから学ぶもの

2017年08月18日

はり灸・スポーツトレーナー学科 寺岡 祐助

「声出そう!」「集中していこう!」「絶対あきらめるな!」「何故上手くいかないんだ?」「早くプレーしたい・・・」「ドンマイ、気にするな!」「ガンバレ!」
 こういった感情を募らせて、いろいろな場所でスポーツが行われています。
 最近では、トップアスリートの業界だけでなく、多くの人達がスポーツに関わる機会が増えているように思います。また、部活動を含めた選手としてだけでなく、コーチやマネージャーとしての関わり、観客として応援すること、テレビ中継で活躍している選手を観ること、これらもスポーツに関わることの一つです。
 では、皆さんはスポーツに関わることによって何を得られていますか?何を学べていますか?私も学生時代はサッカーや少林寺拳法をやっていました。挨拶の大切さや仲間との絆、勝つ喜び等・・・振り返ると多くの事を学んだ時間でした。試合中継の観戦では、劇的勝利の瞬間に感動させられて、明日も一日頑張ろうと元気付けられることもありました。皆さんもこれらに似た経験があるのではないでしょうか?そういった経験が日々の生活の糧になり、活力になっているのも事実だと思います。多くの事を学べるスポーツ。そのスポーツに関わる人を守る為に私は鍼灸師・スポーツトレーナーをしています。選手がスポーツを通して何かを学ぶ事ができる期間を出来るだけ長くする為に全力を尽くしています。
 医療やスポーツトレーナーに興味がある皆さん。勉強が大変で試験が難しいといった噂を聞くかもしれません。何故だか分かりますか?人に直接影響を与えられる資格だからです。治療して痛みを取る、痛まないように予防する、または競技力アップの為にトレーニングを指導する。無責任な事は出来ません。知識と技術がとても重要になってきます。だから勉強しなければならないのです。しかし、その知識と技術を活かして選手やチームの為、患者の為になった時には最高のやりがいを感じることが出来きます。スポーツトレーナーという立場でスポーツを通して何かを学べる瞬間でもあります。
 スポーツで得た学びがもっと社会に影響を与えられれば、より良い世の中になりそうだなと考えながら、今日もスポーツに関わる人を守っていきます!

0818.jpg(写真はサッカーの現場で救急処置をしている場面です)


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