臨床実習

本学における臨床実習教育の目標と具体的な形態について

医療、福祉、保健領域で活躍できる理学療法士を養成するために臨床実習教育は重要であると考えている。また、臨床実習での指導方法は、学内教育内容と関連した内容であることが大切である。これらの目標を達成するために、第一に多くの養成施設が臨床実習を2期(1期は8週間)でおこなっているのに対して、本学では臨床実習を3期設定した。3期の臨床実習を通して、卒業後社会にすぐに貢献できる理学療法士を養成したいと考えている。第二としては、本学では理学療法評価の方法として、トップダウン評価を取り入れる。そのために、学内教育では、患者への適切なる問診、その問診から想定される傷害されている基本動作の動作分析から、具体的な問題点抽出にいたるまでの過程を重視して指導する。そのため、「臨床実習教育は学内教育の体験学習である」と考えている本学では、臨床評価実習および臨床実習を通してトップダウンの評価を遂行していただくようにお願いする。
具体的には、以下のような臨床実習教育を設定している。

1 見学実習

1年生の基礎ゼミの一環として本学附属診療所にて実施する。医療現場でのリハビリテーションの流れを知り、患者さんや医療スタッフへの接し方や理学療法士の治療場面を見学することで必要な資質を獲得させ、学習に対する動機づけをおこなう。

2 臨床評価実習

3年生の10月からの3週間で実施する。学内教育で指導したトップダウン評価の過程を臨床場面で実施する。こられのなかで、患者さんの動作分析の考え方や具体的な検査測定技術を習得することを目標にする。この過程を3週間で獲得させることは極めて重要であるために、多くの症例を評価させるのではなく、運動器疾患、神経疾患を各1症例ずつ的確に評価できることを目標にする。

3 理学療法臨床実習T

医療施設において3年生の11月からの8週間実施する。臨床評価実習で実際におこなったトップダウン評価をできるだけ多くの症例でおこなうことを目標にする。

4 理学療法臨床実習U

医療施設において4年生の4月からの8週間実施する。理学療法評価から理学療法プログラムの作成までができることを目標にする。

5 理学療法臨床実習V

4年生の6月からの8週間実施する。理学療法臨床実習T・Uでは、病院施設にておこなうことを基本にするが、理学療法臨床実習Vでは、今まで習得した知識・技術を用いて今後理学療法士の活躍が期待できる診療所、小児施設、福祉施設(介護老人保健施設、特別養護老人ホーム)、保健施設(保健センター)などでの実習をおこなう。

 なお、各実習の間には、実習成果を発表させるセミナーを設けるが、特に、理学療法臨床実習Tと理学療法臨床実習Uの間に理学療法臨床セミナーを60時間設定し、理学療法評価実習、理学療法臨床実習Tに生じた学生自身の問題点を解決させることとする。
また、カリキュラム以外にも1年生入学時より本学附属診療所リハビリテーション科の見学実習を行っている。要するに超早期臨床体験を実践しているのも本学の特徴である。また、2年生の夏休み期間中の3日間で短期臨床実習を実施している。これは、3年生より開始される臨床実習をプレ実習として、実際の臨床実習を体験することを目標にしている。3日間と短期間ではあるが、学生達の学業へのモチベーションの向上に役立っている。

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