学長・副学長・名誉学長八瀬 善郎

八瀬 善郎
やせ よしろう

メッセージ

鍼灸が、その長い歴史の中で、中国から朝鮮半島を経て日本に伝来したのは、六世紀ごろです。以来、遣隋使、遣唐使による伝播から、日本独自の鍼灸学が発展して、すでに千年以上になります。この間、日本の文化に根ざした鍼灸治療術が創造され、明治以来の近代化の中で、苦節を重ねながら、今日に伝えられた貴重な財産です。今其の伝統医学は、中国、韓国などアジアだけではなくて、世界に広がり、新しい展開が始まりました。日本の医学教育にも取り入れられ、鍼灸学の独自の分野が築かれつつあります。私はこの長い伝統の上に築かれてきた鍼灸学は、其の深い学理と優れた方法を是非後世に残す必要があると思っています。いぶし銀のように次第に光芒を放つ分野だと確信しています。古くて新しいこの道で諸君の大志が発展することを祈っています。

プロフィール

氏 名 八瀬 善郎 (やせ よしろう)
役職名 名誉学長
出身校 京都府立医科大学
学 位 医学博士
取得資格 医師、和歌山県特定疾患対策協議会委員、和歌山県特定疾患審査会委員
専門分野
  • 神経内科学
  • 精神医学
  • 東洋医学
  • 医の倫理
現在の研究テーマ 私の半生は、典型的な神経難病である「筋萎縮性側索硬化症」の原因と治療法の発見に費やしました。この病気には治癒した症例はないといわれる難病であるだけに、患者さんにとっては、診断自体が生死に繋がる重要な意味を持ちます。原因不明、治療は無いだけに、病気の告知は、患者さんに深刻な影響を与えます。先ず原因を探るために、この病気の多いといわれる、日本の紀伊半島、マリアナ群島のグアムを中心に、この病気の発病状態を探る疫学、環境要因の分析、臨床像の分析、病理学的研究、環境要因の土壌や水質の分析と剖検例の神経組織の金属及びミネラルの分析、更に動物実験へと研究を進めてきました。
治療のためには良いと思われるあらゆる方法を検討し、試みました。その過程で、民間薬、漢方、鍼灸などの治療もしました。そしてまた、家族としてどのように患者さんに接すれば、患者さんに残された人生を有意義に過ごしてもらえるのだろうかということを、ともに考えてきました。現代医学で難しい病気は、東洋医学でも難しいのです。人が病むというのはどういうことかというのが、今の私のテーマです。
所属学会 日本神経学会会員、同評議員(平成5年まで)、International ALS/MND Research Foundation(Scientific Advisory Committee - 日本代表理事)、WHO(平成14年まで)、World Federation of Neurology(日本代表理事)(平成14年まで)、日本神経病理学会会員、日本内科学会会員、日本マグネシウム研究会理事、日本神経治療学会功労会員、日本微量元素学会評議員、日本東洋医学会名誉会員、全日本鍼灸学会会員、和漢医薬学会、日本臨床環境医学会評議員、和歌山医学会名誉会員
趣味 書画鑑賞、古代史への散策、スポーツ

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