関西医療大学

FACULTY
/GRADUATE SCHOOL
学部・大学院
教員紹介
平尾 恭子
保健看護学科[ 保健看護学部 ]
平尾 恭子
准教授
Kyoko Hirao

人の多様性を尊重し、
対象の気持ちに共感できる感性を育てたい。

関西医療大学の特長・魅力は?

学生と教員の距離が近いです。1年次からゼミ形式の授業があるので、授業に関わることだけでなく、学業や大学生活での困りごとなど、教員に相談できる環境があると思います。また、臨地実習では患者さんを支援する上での困りごとや学生の課題に対してしっかり向き合い、乗り越えられるようサポートしています。

保健看護学科の特長・魅力は?

専門的な知識や技術の修得だけでなく、さまざまな状況にある患者さん、家族の気持ちに共感できる豊かな感性と、幅広い視野から物事をとらえ、自身で考え行動することのできる看護職の育成をめざしています。そのため、グループワークや演習を多く取り入れ、低学年時より地域に出て乳幼児や高齢者に接したり、さまざまな年代の方とコミュニケーションを図る機会をもてるよう取り組んでいます。

平尾先生が担当されている科目の内容と、指導するうえで大切にされていることは?

私の専門領域は公衆衛生看護学で、なかでも母子保健が専門です。授業は保健師の養成に関わる科目だけでなく、「子育て支援論」や「家族看護論」などを担当しています。人の価値観や考えは一人ひとり異なり、その方の生育歴や生活環境から大きな影響を受けています。対象者がなぜそのように考えたり行動したりするのか、自分の価値観で対象者をとらえるのではなく、その人の立場に立って考えたり、相手の気持ちに寄り添えることが看護においてとても大切と考えます。

平尾先生が担当されているゼミの内容は?

子育て支援や児童虐待、発達障害などに関連するテーマでゼミをしています。学生が授業や実習で疑問に思ったこと、もっと深く理解したいと考えたことについて、文献と体験を関連させて明らかにしていきます。幅広い視点から物事の本質を捉え、学修することが面白いと感じてもらえるようなゼミにしたいと思っています。

平尾先生はどのような研究活動をされているのですか?

地域では、体罰や暴言などで子どもにダメージを与えてしまう母親たちのグループ支援をしており、支援方法や支援に必要なスキルについて研究しています。虐待をする親は孤立感が強く、また幼少期に傷ついた心が癒されないまま現在も苦しんでおられる方が少なくないです。深刻な虐待は一生涯において人の心にとても深い傷を負わせます。親が抱える辛さを理解し、子育てを支援することで虐待を防ぎ、良い親子関係を築ける環境をつくっていきたいと思っています。

平尾先生が看護師・保健師をめざされたきっかけは?

両親の入院に際し、医療の知識があれば役立つのではと、看護職をめざしたのですが、実習での家庭訪問の経験から、家庭での生活を支援する保健師の仕事に魅力を感じました。保健師の仕事は、対象者および家族がもっている力を引き出し、その人らしい生活ができるよう支援したり、必要となる社会資源をつくったりします。個人および家族へのアプローチだけでなく、地域の関係機関・職種や住民と協働し、そこに暮らす人々の健康づくり、地域づくりができるところが保健師の仕事の醍醐味だと感じています。

看護師・保健師として大切なことは?

同じものを見てもその物のとらえ方、感じ方は一人ひとり異なります。人間は多様な存在であり、一人ひとりの存在を尊重できることが看護師・保健師には大切と考えます。また、何か問題があっても自ら表出されない方もおられますので、そこに気づき、支援につなぐことができる感性と行動力が大切と考えます。

看護師や保健師の資格をとるために必要なことは?

資格をとるためには、やはり多くの知識を得るための学修が必要ですが、それには、自ら学ぼうとする意欲と学び続けるためのモチベーションが基盤となります。将来、自分は何をしたいのか、どのような看護師・保健師になりたいのか、それを4年間の大学生活やボランティア活動などの体験を通して、見つけていってほしいと思います。

平尾 恭子

平尾 恭子
准教授
Kyoko Hirao

看護師や保健師をしているとさまざまな考えや価値観の人と出会います。なぜそういう考え方をするのかその背景を理解して、一人ひとりの気持ちや意思を尊重し、支援できるようになってほしいと思います。

担当科目
公衆衛生看護学概論
ライフサイクルと保健活動
障害者と感染症の保健活動
公衆衛生看護支援論
公衆衛生看護計画論
健康教育論
保健・医療・福祉制度論
家族看護論
子育て支援論
環境と健康
公衆衛生看護学実習
総合看護学実習
在宅看護学実習

所属学科
保健看護学科