
- 保健看護学科[ 保健看護学部 ]
- 岩井 惠子
- 教授
- Keiko Iwai
知識や技術の修得だけでなく、
自分で考えることのできる看護師を育成。
関西医療大学の特長・魅力は?
医療に関するさまざまな職種をめざす学生が共に学べる環境です。自分がめざす職種以外の仕事を知ることや、コミュニケーション能力を伸ばすことは、チーム医療が重視される現在の医療の現場において非常に有効です。
保健看護学科の特長・魅力は?
保健看護学科では単に知識や技術を修得するのではなく、 "自分で考えることのできる看護師"の育成をめざしています。そのために、グループワークや演習などアクティヴラーニングを積極的に取り入れていることが大きな特長です。「老年看護学実習」の一環として実施している、地域の高齢者と交流を図る「和の会」もそうした取り組みのひとつといえます。
岩井先生が担当されている科目の内容と、指導するうえで大切にされていることは?
高齢者看護全般を担当しています。超高齢社会となり、ますます高齢の患者さんが増えているにも関わらず、核家族の増加などの影響で、学生と高齢者との世代間ギャップが問題になっています。こうした課題を改善するため、5年前から地域にお住まいの高齢者の方々に、学内での演習で模擬患者さんになっていただくSP(模擬患者)参加型看護教育をはじめました。この取り組みによって、学生たちは高齢者とのコミュニケーションを学び、高齢者の方々にとってはいきがい作りになるなど、双方に効果が生まれています。
岩井先生が担当されているゼミの内容は?
老年看護に関することで、具体的なテーマは学生と考えながら設定します。近年では、退院される高齢者の生活を支える多職種の連携を学び、その中での看護師の役割を学び、発表しました。4年間本学で学んで興味をもったことを発展させ、今後に活かしてほしいと考えています。
岩井先生はどのような研究活動をされているのですか?
和歌山県にある限界集落で暮らす高齢者の方々の生活を調査し、看護の観点からどのような支援ができるのかを検討し、実際の支援につなげるためのフィールドワークを行っています。そのために月1回のペースで現地を訪問し、地域の方々との交流を図っています。本学科の先生方にも協力していただき、活動の輪は少しずつ大きくなってきました。過疎は日本が抱える大きな問題なので、自分のライフワークとしてこれからも取り組んでいきたいです。
岩井先生が看護師をめざされたきっかけは?
救急ナースに憧れて、看護の道へ。高校時代は化学の分野で活躍したいという夢もありましたが、今では看護の仕事がとても好きです。
現在は看護師や保健師・助産師をめざす学生の教育という仕事で、多くの優れた看護師を育てることに大きなやりがいを感じています。
看護師として大切なことは?
常に患者さんファースト、そしてポジティブに仕事に取り組むことだと思います。患者さんの生活を整える仕事ですから、まずは自分の生活も整えないとね。
関西医療大学での4年間で学んでほしいことは?
看護の対象となる方の気持ちに寄り添う感性と、論理的に看護を実践できる基礎を学んでほしい。また、看護師に求められることは多様化しており、活躍できる場も広がっているので、さまざまなニーズに応えられる対応力を身につけてほしいと思います。そのための環境が本学にはあります。
- 岩井 惠子
- 教授
- Keiko Iwai
日本は今、超高齢社会です。看護の対象となる方々の多くも高齢者です。講義や実習を通して高齢者の方々とふれあい、共に理解を深めていきましょう。