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 令和7年8月28日(木)、関西医療大学大学院教授会主催による「第23回学内研究交流会」が開催されました。
今回の講師は、本学に設置されたフェムテック寄付研究部門に参画されている客員教授・菅万希子先生で、「女性特有の健康問題を東洋医療で解決する研究とビジネスモデル」をテーマにご講演いただきました。
 先生は、女性特有の健康課題に対してマーケティングの視点を取り入れながら研究・分析を進めておられます。ご講演では、女性の不定愁訴に対する鍼灸治療の効果を分析するパイロット研究を紹介され、AIを用いた解析から因果推論を試みた成果が概説されました。さらに、表情分析を組み込んだアプリケーションの開発についても紹介され、不定愁訴に対する鍼灸治療の効果(患者の心地よさや施術の満足度なども含めた)を可視化する取り組みが進められていることが示されました。
 今後は、さらなるビッグデータの活用を通じて、鍼灸治療の効果に関する因果構造の特定を目指し、研究を継続されるとのことです。当日は、参加した教員や大学院生が終始高い関心を寄せ、熱心に耳を傾けていました。