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Blog 関西医療大学NOW!
臨床検査学科 上北宏美

梅雨がやってきて、どんよりとした気持ちになる季節となりましたが、入学から3ヵ月弱が経過した新入生を含め、学生の皆さんの活き活きと頑張っている姿を良く拝見し、微笑ましく感じています。
さて、この春卒業した臨床検査学科の第2期生は、第64回臨床検査技師国家試験にて見事に全員合格しました。厚生労働省の発表によりますと、全国の合格率は79.3%で、そのうち新卒者の合格率は90.5%でした。合格率100%の学校は全国で12校あり、近畿圏では本学が唯一の100%でした。また、卒業後の進路については、病院が64%、検査・検診センターが6%、治験などの企業が23%、進学が2%でした。
このようなすばらしい結果となったのは、学生たちの努力の賜物です。しかし、全員がはじめから順調に歩んでいたわけではなく、様々な工夫をして諦めずにがんばった結果であると感じています。
具体的な学習方法の例としては、授業後も大学に残り、1人ではなく複数人で学習に取り組むスタイルが挙げられます。このスタイルでは、分からない事は学生同士で教え合いながら学習を進めていきます。自分が学習したことを誰かに説明することで知識を定着させていったのが学習効果を向上させた一因であると考えています。
学習の定着率を示すラーニングピラミッドは正にその通りかと思います。講義を聴いたり、教科書を読んで勉強するよりも、学習したことを誰かに教えることの方がはるかに定着させることができます。学生たちはこれを体現したので、すばらしい結果につながりました。
第2期生は様々な道に進みましたが、この経験は社会においても必ず役立つことと思います。1人でも多くの学生が自分の考えを持ち、自分の意志で臨床検査技師の道を邁進できるよう願っています。