教員ブログ保健医療学部 ヘルスプロモーション整復学科

「ヘルスプロモーション整復学科とは?」

2018年04月20日

 ヘルスプロモーション整復学科の学科長の金井成行(かない しげゆき)です。
 ヘルスプロモーション整復学科とはどんな学科かわかりにくいと思います。
直訳しますと"健康を増進させるように体を整える学科"になりますが、WHO(世界保健機構)によって提唱された「人々が自らの健康をコントロールし改善できるようにするプロセス」という意味です。つまり、怪我の応急処置・予防から運動指導、アロマセラピーまで時代が求める健康つくりのプロを育て、柔道整復師を養成する学科と思っていただいても大きな間違いはありません。
 ただ、整復というと大きな力が必要で、いわゆる筋骨隆々の男性の職業と思われがちです。そういった今までの概念を覆し、治療には、優しさやきめ細かさも必要という思いを込め本学では「ヘルスプロモーション整復学科」という名称を用いました。実際に、女性も多く入学されており、今や男性に限らず、女性も活躍できる学科になっています。また、在学中には、個人の年齢、体力などを考慮してどのような運動が各々の健康増進に役立つかを指導する健康運動実践者の資格を得ることも可能です。
 卒業すると柔道整復師の国家試験受験資格が得られます。また、将来の進路としては、柔道整復師として独立開業はもちろん、福祉施設やフィットネスクラブなどでトレーナーとして指導、更にまだまだ勉学に励みたい方は、大学院に進学して研究に打ち込む道もあります。本学にも大学院修士課程に保健医療研究科があり、大学院生が各々臨床研究や動物実験を選択し、保健医療学領域の科学的研究や高度な医療技術についての研究を行っています。大学院の研究室は、指導されている先生によって特色があります。筋肉や運動神経を得意とする研究室(私の研究室です)、マウスを用い疼痛神経のメカニズムを追及している研究室、血流や血管系について研究しているチームもあり様々です。ヘルスプロモーション整復学科1期生の1人は大学院に進み、私の研究室に所属し、「顔の筋肉に対する等尺性運動が及ぼすアンチエイジング効果―フェイシャルエクササイズの客観的評価―」について臨床研究し、助教として本学に採用され、診療および学生の指導にあたっています。
新しい研究者が関西医療大学から生まれ、育ち、世界で活躍されることを楽しみにしています。
 このように幅広い分野での活躍が期待されます。

最後になりますが、今年の国家試験(新卒者)の合格率は80%でした。
大学生活をenjoyし、よく遊び、よく学ぶが学科のモットーです。
オープンキャンパスに来て、関西医療大学を見て、聞いて、触れて君たちご自身で確かめて下さい。


アスリートと向き合うときの心構え

2018年03月09日

 
 教員の牛島です。早いもので、今年でヘルスプロモーション整復学科ができて10年の節目を迎えました。それ以前は、海の向こうのプロスポーツチームでアスレティックトレーナーとして働いていたので、この大学に来てからもそのスキルを維持できるように、と大学での仕事の合間を縫って、様々なスポーツの現場に出るように心がけてきました。0309-1.jpg

 縁があって、中学生の硬式野球のチームに学生を連れてほぼ毎週帯同するようになったり、大学生の競泳大会で会場内にコンディショニングブースを開設し、顧問を務めるクラブ、徒手療法研究会(MTI)の学生たちに、日ごろ学んだ技術を披露できる場をもうけさせていただいたりと、学外での活動の幅はこの10年で大きく広げさせていただきました。また学生を連れてはいけませんが、1月にプロ野球選手の自主トレにも帯同するようになり、今一緒にやっている選手とは7年目を迎えるなど、アメリカにいた時以上に忙しく過ごしています。

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 さて、私の周囲の方から「最高峰の選手を相手に仕事されていると、中学生などアマチュア選手を相手にするのは物足りないのではないですか?」と聞かれる事があります。トップアスリートを相手にした仕事はもちろん難しいところはありますが、中学生を相手にした仕事にもそれ相応の難しさもあり、どちらも同じくらいやりがいを感じます。

 例えば中学生の野球選手の肘の外傷は、大学生や社会人、あるいはプロなど大人に起こるそれと比べて非常に様々な病態があり、復帰までのプログラムはそれこそ負傷した選手一人一人大きく異なります。またトップアスリートには当たり前の環境が中学生選手にはなく、選手自身で取り組めるリハビリの指導なども重要です。時には選手の保護者にもお手伝いをお願いするなど、持てる知恵を総動員しているような気もします。競技のレベルには差はあれども、私たち支える側の姿勢は同じ、常に全力で対処する、そうでないとダメだと思っています。

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 先日、そうやって関わってきた中学生の硬式野球チームから、NPBドラフトで上位指名され入団する選手が現れました。彼が中学時代に取り組んできたことがプロから評価されたのかどうかはわかりませんが、あの時伝えたことをここからのキャリアでも活かせてほしいなと思います。もしもまた縁があってオフに自主トレを手伝うことになれば「あ~、コレ中学の時にやらされたやつですね」と言われるかもしれませんね。



健康運動実践指導者について

2018年02月02日


 こんにちは、ヘルスプロモーション整復学科の五十嵐です。
 今回は、ヘルスプロモーション整復学科で取得できる資格の「健康運動実践指導者」についてお話しします。
 ヘルスプロモーション整復学科で取得(受験資格の取得)できる資格は、国家資格である柔道整復師の他に、スポーツに関係するものとして、健康運動実践指導者、スポーツプログラマー、トレーニング指導者、スポーツアロマトレーナーなどがあります。そして、これらの中で最も多くの学生が目指している資格が「健康運動実践指導者」です。
 健康運動実践指導者は、「公益財団法人 健康・体力づくり事業財団」が認定し、公民館などで開催されているような健康教室や健康運動指導を行っている人が基礎資格として持っている事の多い資格です。ヘルスプロモーション整復学科では、医療の国家資格である柔道整復師とスポーツに関係する民間資格(健康運動実践指導者など)を取得することにより、スポーツの面からも国民の健康に貢献できる人材を育成したいと考えています。
 「健康運動実践指導者」を取得するには実技試験と筆記試験に合格する必要があります。ヘルスプロモーション整復学科では、この試験を3年生の後期に受験できるようになっており、今年度は11月と12月に実技試験と筆記試験がありました。
 ここで試験についてもう少し詳しく話してみたいと思います。
 実技試験には陸上運動と水中運動があり、そのどちらかを自分で選んで受験することになっています。そのため、ヘルスプロモーション整復学科では、それに対応した授業として「健康運動実習Ⅰ」でエアロビックダンス、「健康運動実習Ⅱ」でプールを使って水中運動を学んでいます。エアロビックダンスは音楽にあわせて体を動かすエクササイズで、学生たちはとても楽しそうに授業を受けています。また、水中運動は、プールのなかで泳いだり体を動かしたりして健康に良い有酸素性運動を行っています。
 毎年試験の直前には、試験対策授業を行っていて、そこでは、指導者役の学生が生徒役の学生にレジスタンス運動と有酸素性運動を実際に指導できるよう練習します。

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 それが終わると今度は筆記試験の受験となります。筆記試験は、運動生理学や栄養学、健康づくりの実際や運動障害の予防・救急処置などから40問出題されます。これに対しても補講と模試が行われます。学生たちは資格取得の目標に向かって、今年も一生懸命頑張っていました。
 試験直後の、やりきったことから来る生き生きとした表情をご覧ください。

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 あとは3月の合格発表を待つばかりです。
 全員のサクラが咲くのを楽しみにしている今日この頃です。
 これを読んでいる皆さん、私たちと一緒に資格取得を頑張ってみませんか。



ヘルスプロモーション整復学科での研究について

2017年12月15日


 皆さん、こんにちは。ヘルスプロモーション整復学科(HPS)の井口です。今回は学会や研究についてお話ししようと思います。
 大学とは教育機関である一方で研究機関でもあります。そのため、新しい知見を発見して世の中に還元する責任があります。ところが、ヘルスプロモーション整復学科には一般大学では当たり前の卒業研究がカリキュラムに入っていません。そのため、全員の学生が卒業までに何らかの研究をしなくてはいけないということがないので、研究するかしないかは学生さんの自由になっています。逆に言えば、やりたいことを研究できる自由があるということです。ですから、毎年多くの学生さんがやりたいことを求めて、主体的に研究に取り組んでいます。
 研究と一言でいうと簡単ですが、研究は様々な行程で構成されています。先ずはアイディアです。アイディアがないと次には進めません。このアイディアは普段の生活の中で感じる疑問から生まれることが多いです。例えば「教科書に書いてあるこの理論は本当に正しいのかな」、「一般的なトレーニング方法よりもっと効果的な方法を考えたので、データを採って比較してみたい」、「ケガを予防するために新しい方法を考えたので検証してみたい」などなど、解明してみたい謎が見つかるとワクワクします。次に、謎を解くための方法です。アイディアを証明するためのデータを収集するには、どの測定機器をどのように組み合わせたら良いか、データを分析するためにはどの統計手法を用いたら良いのか、などの研究全体のデザインを決めます。それが決まったら研究対象者と測定する日程を調整しながら、実際に実験していきます。実験によって採取された膨大なデータを整理して並べてデータベース化し、統計処理にかけます。統計処理はアイディアが本当に正しいかどうかを判定してくれるもので実験の"結果"になります。出てきた結果を元に自分なりの考えを考察していきます。ざっとこのような行程で一つの研究が完成します。また、研究によって発見した新しい知見は世の中に還元しなくてはいけない、というより、むしろ知ってもらいたいものです。そこで、本学の学生さんたちは、自分たちが行った研究を学会で発表することにしています。
 私たち柔道整復師が所属する学会の一つに、社団法人日本柔道整復接骨医学会があります。この学会は、柔道整復師だけでなく、関連学問分野の研究者や医療関係者も含めて約5,300名の会員で構成されています。そして、毎年学術大会が開催され、一般発表やシンポジウム、講師を招いての講演、教育セミナー等が行われます。その中に学生発表枠が設けられているので、ここで発表することを目標にしています。
 今年も、11月3日(金・祝)と 4日(土)の両日にかけて学会が開催され、学生さん、卒業生、教員がそれぞれ研究したことを発表してきました。

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1215-4.png学会は毎年全国各地で開催されます。
ですから、打ち上げで各地の美味しいものを
食べるのも楽しみの一つです! 




 研究によって何かしらの結論を導き出したものを発表することはとても大変なことです。学校の勉強と違って答えを自分で見つけていかなければならないので、迷うことも多いです。しかし、その中でいろいろ考え、悩み、苦しんだ末に結論を出して、それを人前で発表できた後の達成感は、何物にも代えられない喜びとなって帰ってきます。研究に携わった学生さんたちの成長ぶりには目を見張るものがあり、学生さんたちが持っている可能性に驚かされています。そして、何事にもイヤイヤではなく主体的に取り組むことの大切さを教えてもらっています。常々"研究は教育でもある"と考えていますが、学生さんの主体的に取り組む姿勢をみるたびに、カリキュラムではなく自由に参加できる研究って面白いなと思います。



最初の一歩!

2017年11月10日

 
 みなさんこんにちは。保健医療学部 ヘルスプロモーション整復学科の髙岸です。
 2017年も残すところあと2ヶ月となりました。日が暮れる時間も日に日に早くなり、秋の夜長を感じます。秋の夜長は夏の疲れを癒し、次に訪れる寒い冬に対する準備期間とも考えられます。心身共にリフレッシュ出来るように有意義に過ごしたいですね!

 さて、今回は大学生活4年間の、最初の一歩となる1年目で大切なことを伝えられたらと思います。
 関西医療大学に入学した学生さんは、学科ごとに目指す資格は違いますが、国家資格取得を目標にしていると思います。大学に行く意味を見いだせているという点では第一関門はクリアです!そして、その資格を取得後、どうしていきたいかという大きな夢も持っていることでしょう。それらを叶えるためには、どうすればよいのか??
 「勉強を頑張る!」という答えが大多数ではないでしょうか。それだけでは、漠然としすぎているかも知れません。

 まず、早く「大学生になる!」ことが大切です。大学に入学したら「大学生」と思うかも知れませんが、高校までと大学では大きな違いがあり、真の意味での「大学生」になるとはどういうことかを知っておく必要があります。
 高校までは受け身の姿勢でも大丈夫だったのですが、大学では積極的に行動しなければ得られるものは無いと思ってもいいぐらいです。つまり、「自ら学んでいかなければならない場所」であるということです。大学ではとにかく自ら考えて動き、決めなければならないことが多くあります。例えば、受講する授業です。時間割もある程度自由に決められるのです。それは、「自由」である反面、当然「責任」も全て自分にあるということですね。また、大学では、「考える力」と「人に意見を上手く伝える力」がより重要になります。レポートなどが良い例で、「明確な答えが無い問題」について問われることがあります。このような問いに対しては、問題について自ら調査し、自ら考え、自らの意見を分かりやすくまとめる能力が求められます。答えが無い問題だからこそ、大学で研究し、追求していく価値があると思いませんか?
 大学とは、この様な場所であると認識し、積極的に行動し、自らの行動に責任を持つことが出来るようになることが、「大学生になる!」ということです。

 次に、自らの行動の1つとしての「勉強」についてです。1年生で受講する科目はたくさんあり、どれも意味があるものなのですが、特に重点を置いて欲しい科目があります。それは、「解剖学」と「生理学」と柔道整復学の「総論」です。これらの科目は、目指す資格の土台であり、学年が上がるにつれて学ぶ専門科目の基礎となる科目です。これらの科目がしっかりと出来ていると、2年生以降がとてもスムーズに学びやすくなります。とはいえ、初めて学ぶ皆さんにとっては、学ぶ内容も量も一筋縄ではいかないものでしょう。でも、踏ん張って乗り切って欲しいのです!自転車でも漕ぎ始めはペダルが重いですよね!?でも、一旦漕ぎ出せて車輪が回り始めるとスムーズに漕いでいけますよね!その最初の重いペダルに相当するのが、1年生なのです。1年生で基礎科目にしっかりと取り組み、車輪を回してください!でも、目的地に達するまでには、上り坂もあり、ペダルが重くなることもあるでしょう。そういうときには、少し休憩をしてもいいですし、一旦自転車を降り、手で押して登ってもいいと思います。最初に漕ぎ出せた基礎があれば、必ず乗り切れます!

 人が何かをする際、明確な根拠や目的の有る無しはモチベーションに大きな影響を及ぼします。迷った時は入学時の気持ちを思い起こしてください!そして、常に挑戦的な気概を持って、大学生活4年間を楽しんでください!
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