教員ブログ保健医療学部 臨床検査学科

講義で伝えたいこと

2017年09月08日

 こんにちは、臨床検査学科 紀平です。
 講義では臨床病態学Iと加齢医学などを担当しています。神経内科も担当していますが、最近は超高齢社会の影響が神経内科外来にもひたひたと押し寄せています。高齢の患者さんや認知症の患者さんの受診が年々増加し、しかもなかなか解決策の見つけ難い問題も多くなっています。独居高齢者、独居で認知症を有する患者さん、介護者が認知症を発症しているケースなど、ますます深刻な社会問題になっています。このところの猛暑では、高齢でなくても体調を崩してしまいそうですが、高齢者は特に健康管理に注意が必要です。訪問看護ステーションやケアマネージャーさんの介入を含め地域医療連携が極めて重要となっています。
 臨床検査学科では臨床病態学Iを担当しています。病気の発症機序、臨床症状、鑑別診断、検査計画、治療と予防などについて、症例を提示しながら学べるように工夫しています。臨床検査技師の役割として、正しい診断に結びつく検査データを正確かつ迅速に提供することが大切ですから、講義では知識や技術の習得に重きが置かれます。しかし、それを十分認識した上でやはり患者さんの社会的な立場や家族関係など、疾病からくる影響について知ることは大切と思っています。それらについてもできるだけお話していきたいと思っています。
 また、私は本学保健看護学部や保健医療学部の教員方と共同で限界集落の健診や神経難病であるALSの研究を行っています。山間過疎地での高齢者の生活や健康維持のために行われている種々の活動について興味のある学生さん、あるいは動物 実験で組織標本の作成や染色に興味のある学生さんは是非一度見学に来てください。


素敵な花を咲かせるために...

2017年07月28日


臨床検査学科  大西 基代

 臨床検査学科の色を完成してほしいと2014年にこのブログで書きましたが、今年の3月に一期生が巣立ち、臨床検査学科の色は?と考えながらブログを書いています。やはり4学年が全揃い、学科特有の雰囲気が出てきました。女子学生の多い保健看護学科とも、スポーツに関わってきた学生の多い理学療法学科、はり灸・スポーツトレーナー学科、ヘルスプロモーション整復学科とも違い、一人一人個人で見るとわかりませんが、グループで集まっていると何色かと表現するのは難しいですが、臨床検査学科の学生だとわかるようになりました。
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 近頃では、毎朝、正門からの桜並木の木漏れ日に、爽やかな気持ちと活力を得ています。このブログがアップされるころには、梅雨から暑い夏に向っており、桜並木が雨や日差しを柔らかくしてくれていると思います。この桜並木は、本学が短期大学時代に植樹されたもので、手入れをしていただいている方々のおおかげで毎年とても綺麗に花を咲かせています。この桜を見ると教育と重ね合わせ、

   光を浴び栄養を蓄え=技術や知識を蓄え
   厳しい冬を耐え=試験を乗り越え、目標を見失ったときも乗り越え
   春に花が咲く=進路を決め卒業を迎える

に置き換えて、しっかりと学生に向き合って信頼関係を築き(植物の手入れに当たる)、知識や技術だけでなく人として成長するのを見守れることができれば、きっと身の丈にあった進路を見つけることができ(素敵な花を咲かせることができる)、毎年色褪せずに続いていくのではと考えています。
 在学生特に今年度の新入生には、木々と同じように、4年間春に花が咲くため、しっかりと光を浴び栄養を蓄え、厳しい冬をたえ乗り越えて下さい、と伝えたい。
 そして、私は自分の教育に向かう姿勢をもう一度振り返って考えています。
 


臨床検査学科第一期生卒業
-第63回臨床検査技師国家試験 合格率98%-

2017年06月23日


臨床検査学科学科長  近藤 弘

 今春、臨床検査学科は第一期生が卒業し、去る2月22日に施行された第63回臨床検査技師国家試験の第一期生合格率は98.0%(合格者数48人/受験者数49人)であり、全国的にみても上位(11位)に位置しました。第一期生のため、お手本とする上級学年がいないなか、学生相互で教え学びあい、学生と教員間で様々な工夫を重ねながら、目標に向かって進むことができたことが何よりもよかったと思います。なお、厚生労働省が公表した出願者全体の合格率は78.7%(合格者3729人/受験者4739人)、これらのうち新卒者の合格率は89.9%(合格者3481人/受験者3870人)でした。
 また、卒業後の進路につきましては、進学(大学院5.5%)、病院(70.5%)、健診センター(3.7%)、検査企業(12.9%)、治験企業(5.5%)、一般企業(1.9%)など、様々な道へ羽ばたいていきました。大学院は本学大学院および奈良先端科学技術大学院、病院は大阪大学医学部附属病院、和歌山県立医科大学附属病院、関西医科大学病院、国立循環器病研究センター病院、国立大阪医療センター、日本赤十字和歌山医療センター、大阪府立国際がんセンター、大阪府立急性期・総合医療センター、堺市立総合医療センター、公立那賀病院、大阪労災病院、星ヶ丘医療センター、大阪警察病院、舞鶴共済病院、多根総合病院、岸和田徳洲会病院など、健診センターは関西労働保健協会など、検査企業は株式会社LSIメディエンス、株式会社エスアールエルなど、治験企業は株式会社アイロムなどでした。
 今後も、卒業時に学生たちにとって満足度の高い結果が得られるよう、全教員が力を合わせて学科運営に努めて参りたいと存じます。関係各位のご理解とご支援を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。



タイムパフォーマンス

2017年05月19日


臨床検査学科 大瀧博文

 最近では、コストパフォーマンス(費用対効果)を略した「コスパ」という用語が日々飛び交うようになりました。皆さんも、日常生活で買い物をする時などは、コスパを意識しているのではないでしょうか?また、どんな職業・仕事においても、経営的な視点は常に必要となるので「コスパ」は社会における1つのキーワードとされています。
 日常であまり使う言葉ではないですが、これに関連した言葉で「タイパ」はご存知でしょうか?といっても、あまり使われない用語なので聞きなれないと思いますが...。正確には、タイムパフォーマンス(時間対効果)です。時間は決してお金では買うことが出来ない大変貴重なものです。私の中学・高校時代に、「時は金なり(Time is money.)」とダラダラしている私に対して両親が言っているのを今でも思い出します。要するに、「タイパ」とは、時間を費やしたことに対して得られた効果のことを示します。費やした時間に対してどのような結果が得られたかを評価することは非常に重要です。タイパを意識して時間をコントロールする習慣が身につくと、ビックリするくらい日々の生活の充実度が増します。寝る前に今日一日のタイパが良いと、本当にスッキリ眠りに入れます(笑)。
 ただし、言葉の意味のはき違いは禁物です。何事も時間を費やせばすぐ結果がでるわけではなく、時間をたくさん使ったけど、その時点ではあまり効果が得られない(効果を体験できない)事象はたくさんあります。例えば、学習における成長曲線は、多くの場合「Jカーブ」の軌道となるので、一時的な視点でのタイパは悪くても、長期的なタイパは良好ということになります。
 このように、時間の使い方を短期的な視点と長期的な視点で考えてみると、日常における最も有効な時間の使い方を導き出せると思います。学生の皆さんも、是非「タイパ」を意識して行動してみてはいかがでしょうか?


疑問に思うこと

2017年04月07日


臨床検査学科  大島 稔

 私自身がそのような学生だったので偉そうなことは言えないのですが、質問に来る学生が少ないように感じています。質問に来る学生はいつも同じ学生です。質問に来る学生に共通していることは、少しのヒントを与えただけで理解できることです。どこがわからないのかを説明するために、関連することを調べているのだと思います。また、試験においてもこのような学生は、考えさせる問題に対して正解率が高いように感じています。質問に来る学生と来ない学生で何が違うのかと考えたときに、私自身が新しいことに取り組むときと同じではないかと思いました。初めは何も疑問に思うことなく本を読んでいます。しかし、ある程度知識がついてくると「あれ、自分がイメージしていることと何か違うな?」や「今読んでいることと、前に読んだ本の関連はどうなっているの?」などいろいろと疑問がわいてきます。疑問に対してどうやって解決するかは、もっと大切なことです。しかし、その前に疑問がわいてくるまで基礎知識をつけることも大切です。疑問に思うことは、それだけ学力が向上しているということです。
 学生の皆さん、ぜひ「何かおかしいよね?」「どうなっているのだろう?」と思うようにしてください。



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