
今、社会人ではリスキリング、リカレントといった「学び直し」において、医療系・健康系の大学に特に期待が寄せられています。それは人を中心に据え「生老病」を学び、国家資格という最上スキルを得るための学問が詰まっているだけでなく、様々な周辺知識が得られるからです(例えば戸村が提供している人体の構造や統計学など)。高校生や高校を卒業して間もなく入学される学生さんにはピンとこないかも知れませんが、皆さんは社会人が「学び直したい」教育を最初のスキル・キャリアで受ける、いわゆる最先端に居ます。自己紹介:教育歴は29年目、年間のべ300回の授業で約15,000人を教えています。研究では東洋医学の未病・養生を研究し、不定愁訴評価「未病スコア®・五臓スコア®」を世界で初めて確立させました。社会貢献では、研究で得た「未病」「養生」の知見で、運動「経絡のびのび体操・デルマヨガ®」、食事「スマート薬膳®」を予防医学・社会医学・ビジネスモデルとして提供しています。また、解剖学が学習できる自作アプリなどが13万ダウンロードされています。主な講演には「未病知で未病治:持続可能な社会のために鍼灸師ができること」「ストレスワクチンとして東洋医学を避難所で活かす」「伝える・伝わるプレゼン:年間14,700人を教える教員テクニック」「オンライン授業7Rules」などがあります。詳細は研究室『とむラボ®』で公開しています(https://anatomyline.blogspot.com)。【2023年現在】
現在、『中高年者における運動と未病との関係性:生活習慣を含めた媒介分析』(関西医療大学研究倫理審査委員会承認:22-27)を和歌山スタディー(NPO法人へルスプロモーション研究センター)データを用いて検討しております。辞退ご希望の方は戸村までご連絡くださいますようお願い申し上げます。
担当科目(学部)
人体の構造Ⅰ(A), 人体の構造Ⅱ(A・H・N), 人体の構造実習Ⅰ(A), 統計学の基礎(A・H・P・O), 鍼灸特殊治療法(A), 総合演習Ⅰ(A), 総合演習Ⅱ(A), 課題研究(A), 整復総合演習Ⅱ(H), 総合ゼミ(A)/※A: はり灸・スポーツトレーナー学科, H: ヘルスプロモーション整復学科, P: 理学療法学科, O: 作業療法学科, N: 保健看護学科
担当科目(大学院)
臨床鍼灸学研究計画論,特別研究
研究指導内容(大学院)
未病医学: 未病と養生の研究/未病スコア(五臓スコア)・虚実スコアによる研究/東洋医学を予防医学・社会医学・ビジネスモデルとして役立てる検討
出身校
神戸大学 経済学部
大阪教育大学大学院 教育学研究科
学 位
博士 (医学): 和歌山県立医科大学 環境保健予防医学分野
修士 (学術): 大阪教育大学大学院 健康科学分野
取得資格
はり師, きゅう師, あん摩マッサージ指圧師, 柔道整復師
専門分野(相談可能な分野)
教育分野: 解剖学, 統計学(データサイエンス), 打鍼, 皮内鍼, あん摩・マッサージ・指圧
研究分野: 未病医学, 養生医学, 予防医学, 教育技法, プレゼンテーションテクニック
現在の研究テーマ
・未病、養生など予防医学における東洋医学的診断の有用性
・東洋医学ヘルスツーリズムの検討
・リスキリング、リカレントにおける健康寿命延伸のための東洋医学社会実装
・医療面接および客観的臨床能力試験(OSCE) の検討
研究のキーワード
・未病
・養生
・健康寿命
在内研究(国内留学、国内共同研究など)
和歌山県立医科大学 医学部 衛生学講座 博士研究員
所属学会
全日本鍼灸学会, 日本未病学会, 日本公衆衛生学会, 日本温泉気候物理医学会, 日本学校保健学会など
社会活動など
公益社団法人全日本鍼灸学会 諮問委員・選挙管理委員会 委員, 第72全日本鍼灸学会学術総会 企画調整委員, その他一般社団法人理事、株式会社顧問など【2023.4継続中のみ掲載】
受賞など
・全日本鍼灸学会 第58回学術大会 学生ポスター優秀賞
・全日本鍼灸学会 第59回学術大会 学生ポスター優秀賞
・東洋療法学校協会 第33回学術大会 優秀賞
・2014年度関西医療大学優秀論文賞
・全日本鍼灸学会 2018年 高木賞奨励賞
主な研究業績
【論文】
・Taro Tomura, Kouichi Yoshimasu, Jin Fukumoto, Shigeki Takemura, Shunji Sakaguchi, Nobuyuki Miyai, and Kazuhisa Miyashita: Validity of a Diagnostic Scale for Acupuncture: Application of the Item Response Theory to the Five Viscera Score, Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, vol.2013, Article ID 928089, 11 pages, 2013. (doi:10.1155/2013/928089)【関西医療大学 優秀論文賞】
・Taro Tomura, Kouichi Yoshimasu, Jin Fukumoto, Shigeki Takemura, Shunji Sakaguchi, Nobuyuki Miyai, and Kazuhisa Miyashita: Influence of Biomedical Factors on the Five Viscera Score (FVS) on Middle-Aged and Elderly Individuals: Application of Structural Equation Modeling, Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, vol.2015, Article ID 687015, 8 pages, 2015. (doi:10.1155/2015/687015)
・戸村多郎: 改訂版「五臓スコア( Five Viscera Score )」の妥当性, 関西医療大学紀要, vol.8, 12-19, 2014.
・戸村多郎, 坂口俊二, 伊藤俊治, 宮井信行: 中高年者の五臓スコアと臨床検査データによるコホート研究, 関西医療大学紀要, vol.11, 19-27, 2017.
【書籍】
単著:
『よく出るテーマ50 解剖学』医道の日本社, 2011.
『ここだけ覚えろ!解剖学 第11版』私家本, 2023.
共著:
『マンガ おもしろい解剖学』医道の日本社, 2017.
『改訂版 鍼灸臨床における医療面接』医道の日本社, 2019.