関西医療大学

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教員ブログ

臨床検査学科 近藤 弘

ずいぶん前の話になりますが、私が病院で実習させていただいた頃の検査室は、測定法がマニュアルから自動分析に(と言っても半自動が多かったのですが)移行する頃でした。毎朝、検査室に行くと、新人技師の先生が、掃除、試薬の準備、機器の始業点検などをしていました。私たち実習生は、そのお手伝いをすることから一日の実習が始まりました。そして、その後は各担当の先生方が日常検査の合間を縫って、実習生を教育してくださいました。
そして、私も就職したその4月から、新人技師として実習生を指導する立場になりました。その頃は試験管、ピペット、用手法試薬を使った日常検査も実施していましたので、実習生用にもそれらを少しずつ用意して、前日に自身も予習して指導しました。始業前の掃除などの共同作業を通して、手伝ってもらいながら実習生とのコミュニケーションもとれるようになっているので、円滑な実習指導ができました。
近年は病院内の分業化が進み、清掃は専門業者が、分析装置は全自動化が進み、試薬交換、始業点検などは担当の技師さんが効率的に行えるようになっているため、実習生がお手伝いできることは限られています。実習先によっては、検査業務を現場で体験することも重要と考え、検査準備、片付け、搬送など実習生が行えることは積極的に実施させるようにしている施設もありますが多くはないので、実習生が特に目的意識をもって行動しなければ、疎な関係の中で実習が始まることになります。
臨地実習期間は9週間です。各検査室での実習は約1週間程度です。その中で、気持ちよく指導していただくことができるか否かは、お世話になる皆さんの意識と行動で大きく変わります。まずは、きちんと挨拶することから始まります。そして、お手伝いできそうだと気がついたことがあれば、すぐに自分から声をかけることです。挨拶は、オアシスサ(おはよう・ありがとう・しつれいします・すみません・さようなら)を思い出してください。これは近くの小学校に掲示してあった標語です。明日から始めてください。円滑な臨地実習につながればと思います。