2020年09月04日
理学療法士の専門性を生かして(理学療法/吉田)
こんにちは、理学療法学科の吉田です。
今日は、理学療法士の考え方を生かして取り組んでいる企画についてご紹介します。私の住んでいる和歌山県では、小学生の4年生から6年生を対象に和歌山県体育協会の方が中心となって未来のスポーツ界で活躍するアスリートを育てる企画であるゴールデンキッズプロジェクトというものがあります。和歌山県に住む小学生が希望してスポーツ測定で選抜された1学年約40名が3年間にわたってトレーニングやスポーツに対する知識を獲得する目的でスケジュールが組まれて実施されています。
私の担当するところは身体プログラムという部分です。小学生の中学年から高学年にかけてゴールデンエイジと呼ばれ、神経機能の発達が盛んであり、成長時においてトレーニングの質が重要であると考えられています。そこではコーディネーショントレーニングというトレーニング方法を取り入れて行っており、たとえば運動のバリエーションを増やすことや視覚や深部感覚などの運動に必要な情報とマッチングしたトレーニングを行っています。筋力が強いやスピードがるだけでは、一流のアスリートにはなれないことはわかってもらえると思いますので、そのトレーニングではアスリートに必要な運動様式をいろいろ取り入れています。
運動を行うときには、目的に即した動作になっているかなどプログラムの評価の時にも理学療法士としての知識などが役立っています。現在の身体プログラムのメンバーは10名近くいますが、多くは理学療法士で構成されています。将来はここからオリンピック選手が生まれること期待しています。