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Blog 関西医療大学NOW!

 皆さん、はじめまして、保健看護学科で小児看護学分野を担当している三浦です。

 今回は保健看護学科4年生の学生生活についてお伝えします。
 保健看護学科4年生になると、就職活動、国家試験対策など、新たなステージへのチャレンジが続きます。今年は新型コロナウイルスによる影響で就職活動、国家試験対策、いずれも例年とは様相が異なっています。例えば、就活ではオンラインでの面接をされている施設があったり、国家試験の模試もオンラインで実施したりしています。学生たちは生活様式の変化に戸惑いつつも、変化を柔軟かつ冷静に受け入れ適応しています。

 さて、看護を学ぶ学生にとって、重要な授業の一つとして看護が実践されている場である臨地での実習があります。本学では、1年生からの集大成として、4年生になると総合看護学実習に取り組みます。この実習の目的は、「看護学実習で学んだことを振り返り、自らの課題に基づき、主体的、自律的に取り組み。関心の深い分野においてより看護の専門性を深め、看護実践能力を高める。」です。学生は、主体的に深めたい分野を選択し、学ぶことができます。つまり、この実習が看護専門職としてのキャリア形成につながる大切な学びの一つとなっています。

 実習させてくださる医療機関には教員、学生、共々感謝の気持ちでいっぱいです。

 私が担当する小児分野を選択した学生は、小児病棟におけるチームメンバーの実際の看護場面を担当看護師にシャドウイングしながら学びます。シャドウイングは、聞きなれない言葉ですが、看護師などの専門職に影のように寄り添い、臨床での実際の様子を観察することを通して学ぶ学習形態です。学生たちは、自分が看護師として臨床でどのような実践ができるかをイメージしながら、真剣に学んでいます。

 臨地での学びの前後は、学んだことを振り返り、それぞれが学びを伝え、仲間で共有し、話合います。また、時には、メンバーでワークをしたり動画を見たり、オンライン上でもさまざまな工夫ができます。特に、学生間でディスカッションを繰り返すことで、自分が大切にしてきたもの、今後も大切にしたいこと、「私の大切にしたい看護とは〇〇〇と考えています」と、まだまだ漠然としているけれど、自分の目指す看護、自分の将来を具体的に描けるようになります。

 新型コロナウイルスの影響でさまざま制約を受けつつも、学びを止めずに努力しています。看護の世界へ進みたいと考えている皆さん、私たちと一緒に本学で学びの扉を開き、看護専門職の未来への一歩をふみ出してみませんか。