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はり灸・スポーツトレーナー学科  坂口 俊二
今年は57名の新入生を迎えました。そのうち93%がスポーツトレーナー志望です。

「はり灸・スポーツトレーナー学科」ですから当然かもしれません。新入生は早速、週末に外部で行われる見学実習にも積極的に参加し、夢への第一歩をスタートさせています。実習を担当する教員からも、モチベーションが高く、まじめ過ぎるぐらいという声をきいています。さらに、今年度からは卒業生も実習指導をしてくれています(写真)。
 学生にはこの思いをさらに高めて、本学の履修モデルの一つである、医療系国家資格(はり師・きゅう師)を活かした日本体育協会公認アスレティックトレーナー(以下、AT)になってもらいたいと大きな期待を寄せています。
 AT取得には、理論(学科)試験に合格した人が、総合実技試験に進み合格しなければなりません。この2段階をクリアーした人は、即スポーツ現場でトレーナー活動ができることを意味します。ですから、これを4年間の学びで取得するには、理論はもとより、スポーツ現場での多くの実践が必要になるわけです。ちなみに、平成28年度の合格者は5名で、そのうち、現役合格は2名でした。
 それでは、ATとしてオリンピックや国民体育大会、プロスポーツの現場で活躍することを想定してみましょう。そこで、自分自身のidentity(独自性)、強みとして'鍼灸治療ができる'ということを活かして欲しいのです。Athletic Trainer(AT)で、Therapeutic Trainerでもあるということです。ここで他のATやスポーツトレーナーとの差別化がはかれます。ただそれは、鍼灸治療がどれだけできるか、という力量に依存します。
「スポーツ鍼灸」という分野が定着しつつありますが、その優位性として、①スポーツ傷害の部位(筋肉や神経などの組織)に直接鍼で刺激し鎮痛や筋緊張が緩和できる点、②鍼灸治療を継続的に行うことでコンディショニング(=選手のパフォーマンス向上と傷害予防)ケアに寄与できる点、が挙げられます。もちろん、鍼灸治療はドーピングにも抵触しません。このようにスポーツ鍼灸には大きな可能性を感じます。あとは、本学の学びの中で、いかに鍼灸と真摯に向き合い、多くの治療法を上記の①②に合わせて使い分けられるか、それだけの技術が定着するかが鍵です。大学ではそれに対応するため、「スポーツ鍼灸治療」、「スポーツ鍼灸特論」、「トリガーポイント療法」、「臓腑経脈治療」など多彩な科目(選択)を配しています。本学でAthletic+Therapeutic Trainerを目指しませんか!