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Blog 関西医療大学NOW!

 臨床検査ユニットの竹田です。最近、本学に導入した最新の実験機器、フローサイトメーターBD FACSymphony™ A1を紹介したいと思います。
血液の中には、赤血球、白血球や血小板などを始めとする様々な細胞が存在しています。これらの細胞は、顕微鏡観察で形態学的にある程度見分けることができますが、例えば、リンパ球の形態をとる細胞には、抗体を産生するB細胞や免疫反応の司令塔となるヘルパーT細胞など様々な機能の異なる細胞が存在しています。それらの細胞は、細胞表面の特徴的な抗原の有無により分類することが可能で、このような抗原は細胞の目印となることから細胞表面マーカーとも呼ばれます。細胞表面マーカーは、蛍光色素で標識した抗体の結合の有無で調べることができます。フローサイトメーターは、液体中の細胞を一列に流し、その細胞一つ一つにレーザー光を当てて標識抗体の蛍光が光るかどうか、つまり抗原の有無を調べる機器です。
 そのほかに、大きさや形状、内部構造の違いについても解析でき、1秒間に数千の細胞を調べることができます。本学に導入したBD FACSymphony™ A1は、4本の波長の異なるレーザーを有しており、一度に16種の蛍光色素を用いた測定が可能です。
 また、最大の特徴は、90nmまでの微粒子を検出することができることです。微生物、ウイルス粒子や細胞外小胞(Extracellular vesicles:EV)を測定することができます。EVは、様々な細胞で産生され、細胞間のコミュニケーションに利用されています。例えば、免疫系においては、抗腫瘍免疫や炎症を制御する免疫寛容などに関与しています。また、ガン細胞が産生したEVは、血中に存在することが知られており、血液を用いてガンの有無を調べることができることが報告されています。現在、フローサイトメーターを用いた簡便なEV測定法の開発を進めています。

                 導入したBD FACSymphony™ A1