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Blog 関西医療大学NOW!

 こんにちは。理学療法学科の山﨑航です。もうじき今年度も終わってしまいますね。
年度末といえば、国家試験、卒業式、と思われる方も多いかもしれませんが、理学療法学科、特に2年生はもう1つ大きなイベントがあります。それが「OSCE」です。「OSCE」とは、Objective Structured Clinical Examinationの略称で、客観的臨床能力試験のことを指します。今日はこのOSCEのことについてお話をしたいと思います。

 本学理学療法学科では、2年生の後期試験時にOSCEを行っております。内容は理学療法評価において必要となるいくつかの検査項目を実施します。例えば、筋力や関節可動域の検査などです。もちろん、理学療法士を目指す皆さんですから通って当然、、、、と思いたいところですが、そんなに簡単ではありません!!OSCEの試験では、患者さん役(後輩や教員)に対して検査を行なうのですが、その様子を教員がまじまじと見つめています。検査の際の手つき1つをとっても、患者さん役への触れ方は丁寧か、検査するときに触れる位置が適当か、押えている場所は適切か、、、など。とても多くのことを見られながら試験を行います。そのため、学生はとっても緊張します(実は試験官の教員も緊張します)。緊張した中で今まで行なってきたことを100%発揮するのはとても難しいことです。しかし、3年生になると、後期にはいよいよ学外での実習が始まります。初めてお会いする人だらけの中で、しっかりと臨床経験を積まなければいけません。そのためには、学内にいる間にしっかりとトレーニングを積まなければ、到底、実習中に実力を発揮することはできません。その難しさや重要性を改めて感じる非常によい機会でもあります。

 今年も2年生は一生懸命、OSCEやその練習に取り組んでくれました。思い通りの結果が出た人もそうでなかった人も、試験で合格することが目標ではなく、「治せるセラピスト」になることが目標であることを、今一度思い出し、来年度からも頑張ってもらいたいと思います。